日銀が物価目標2%をかかげてから6年、いまだに達成できずにいます。でも、物価は2%よりもっと上がっている感じがするのですが、どういうことでしょうか?例えば、チーズは同じように見えても、中身はうんと減っていて、実質値段がかなり上がっているのです。
買い物をしていて思うのは、最近野菜は安くなっていますが、醤油やみりんやチーズ等、数年前よりも高くなっています。安い野菜も、馬鹿でかくて味がありません。化学肥料と農薬を使って見かけだけ良いものを大量生産している感じです。中身の減ったチーズと同じで、野菜の質が悪くなっているのではないか?
日銀の物価目標というのは、前年よりも2%上げるというもので、しかも消費税増税分は計算に入れないというものだそうです。ですから我々が感じる物価とはかけ離れた感じがするのは当然です。
消費者物価指数は、安倍政権になってから、かなり高いペースで上がり続けています。このグラフは2012年を100とする指数で表していますから、2017年には2012年よりも6%ほど物価が上がっていることになります。
そして、実質賃金は名目賃金を消費者物価指数で割って計算しますから、どんどん下がり続けているのです。
同じ700万円の収入がある人の手取りは、2002年と2017年では50万円もの手取りの差があるといいます。私が働き盛りだった頃と、今の働き盛りの人たちでは、これだけ生活が苦しくなっている、つまり日本が貧乏になっているということです。
では、達成できない物価目標とはなんなんなんだ?
下の方に書いてありますよね。物価上昇率の推移について「生鮮食料品と消費増税の影響を除く前年同月比」と。こんな目標は達成できるはずがありません。日本はどんどん少子高齢化し、人口が減りつつあり、消費も減っていくのですから、経済成長はしないのです。それを無理やりオリンピックやカジノで経済成長をしようとするのは、後に大きなツケを残すだけです。
今、日銀が物価目標達成のために金融緩和を続け、どんどん赤字国債を発行し、1日に780億円もの株を買っているのは、株価を上げて景気をよく見せる、つまりアベノミクスの見せかけの成功を演出するためだけのものではないかと私は思うのです。こんな嘘の政治は早く止めないと、日本の未来が壊れていくばかりだと思うのです。
これから始まる値上げラッシュ!消費税増税の準備として、新たな値上げが始まりつつあります。増税されれば企業も負担が増えるので、値上げせざるを得ないのです。